レポート
【NODD先生】クラーク高校にてリモート授業
コミニケーションが変わった。
いや、何かしら気づかされたというべきか。
物事の取り方は変様的で、決め込んでいるのは社会であり自分自身であると。
先日「クラーク高校東京キャンパス」のパフォーマンス課の100人を超える生徒達の皆さんへ、僕たちの障がい者アートやデザインを活かした活動及び、そこから生まれる感情や思いを話させていただいた。
昨年に続き2度目である。
コロナ渦の今回はZoomによるweb授業だ。
全国の学校がリモート授業への移行に中々進まない中、クラーク高校は生徒が学校へ通えなくなる早々にZoom授業を取り入れた。
このようにZoomの分割で生徒達の画像が並び、これが5ページにもわたる。
クラーク高校とNODD。
昨年からパフォーマンス科の先生達と簾氏による、NODDの活動をテーマにした生徒達が歌う為の楽曲の制作を進行していた。
曲は出来ている。
生徒達が手がける詩の製作が止まった。
いや、正確には生徒達により一度は書かれている。
しかし数ヶ月で世の中は変わった。感情も変わった。
新1年生はお互い会えてもいない。
改めて自身の気持ちや今の不安と向き合い、歌詞へと昇華してもらう必要があったのだ。
ゆえに、授業として話を聞いてもらう。
そんな事よりも、画面越しに気持ちを伝えるようなやりとりとなった。
授業後の、生徒達による感想の一部をあげさせていただく。
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- 世界観を広げて色々な事を繋げていくっていうのがとても凄いなと思いました。普通ってなんだろうって思った。 自由で自然体で本当に感動しましたあ。
- 商品をプロデュースしたい!!あと身内の障害者とかかわってほしい!!
- 障害者さんの作るアートを見て本当に驚きだったし、感動でした!心や命が吹き込まれているようで本当に好きです!!もっとたくさんの人の作品が見たいし、実際に会ってみたいです!!
- コミュニケーションは言葉でするものという概念があっという間に壊されました。コミュニケーションのツールは無限にあるんだと改めて感じました!
- お話聞いている一時間くらいの間で若い子に影響がありそうな商品案たくさん頭に浮かびました。障がい者施設に行ってみたいです。
- 障がい者の方の見方や、色々なコミュニケーションツールの考え方が変わりました。一つひとつにストーリーがあって正解がないということに考えさせられました。どの作品も素晴らしいです。
- 本当に自由で、迷いがないすごく惹かれます。自分は迷いばかりだし、正解を探してしまうからその自由さが羨ましい。一度絵を教えてもらいたい!一緒に自由に描いてみたい。
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実直な思いをたくさん受け取った。
いわゆるZ世代と呼ばれる彼ら。
自身で情報を掴み、物事の本質に目を向け、ニッチな嗜好を大事にする
とても親近感が湧くじゃあ無いか。
ぜひとも一緒になって、世の中へとアプローチしていきたい。
共に生み出せるものを探していこう。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado