レポート
【つなぐ台東】みんなのひろば祭
11月3日入谷南公園にて開催された「みんなのひろば祭」。
台東区の各福祉施設による、数多くの出店と飲食のテントが並んでいる。
地域のお祭りと侮るなかれ、来客規模は毎年2000人を超える催しだ。
始まる時刻の10時前には公園内は人でいっぱいにあふれていた。
つなぐ台東に僕らをつないでくださった、都議会議員の中山ひろゆきさんも御挨拶に登場。
僕たちはこの祭りの場にて「つなぐ台東」の「たいとう第二福祉作業所」のみんなとライブペインテングを開催する機会を与えていただいた。
たいとう第二福祉作業所にて続けているワークショップの様子を皆さんに見ていただき、そして参加してもらうのだ。
用意していただいたパネルに生地を貼り付け準備をする。1部と2部と2回に分けて行われる。
障害のある方もない方も
大人も子供も
職員の方も議員さんも
みんなが自由に色遊びをできる場を用意した。
まずは普段のワークショップから大活躍をするお二人に率先して描き始めていただく。
キャンバスに色が塗られ始めると、子供たちが集まってきた。
次第に人があふれ、にぎわっていく。
台東区議会議員の青柳雅之さん。福祉とアートという分野へ対し強い関心を持たれており、ペイントにも参加していただいた。
好きなタイミングで好きに参加し自由に色を塗る。
そしてまた誰かが参加し、色を塗り重ねる。
ライブペインティングという場、色を塗るという行為を通じて皆が笑顔で楽しめる場が生まれている。
NODDが台東区「つなぐ台東」と「玉姫児童館」やってきたペイントワークショップ。
この両方がまさに合わさったような理想的な賑わいだ。
争いなんて決して起きない。
お互いがお互い自由に、好きな事をし開放的になるのを認め合う空間だ。
2部になると、1部を見ていた子達が期待を持って集まりだす。
キャンバスを急いで張り、時間を繰り上げてスタートだ。
例年お昼ごはんの時間も過ぎると人の入りも落ち着くと聞いていたが、今年は人が減る気配は薄く、まだまだ賑わいがある。
絵は常々変化しつづける。過程で生まれる美しい瞬間もある。
しかし、それも塗り重ねられ変化していく。
それが僕たちのライブペインティング。刹那の美を楽しむのだ。
実は今回の作品、テキスタイルとして考えている。
この生地をカットしてバッグを作り、販売をするのだ。
色が幾重に塗り重ねられたの質感。
なんとも優秀な、唯一無二のテキスタイルじゃあないか。
2部を終えて少しすると、祭り自体も終焉へと向かった。
平和な空気が終始流れるよい祭りだった。
継続する事は何事もタイヘンで、毎年開催される事が当たり前と思ってはいけない。
そこには裏で頑張っている人の力がある。
5月の時。
第二福祉作業所で始めてNODDのワークショップを開いた時は「ちゃんと描いてくれるだろうか」「争いが起こるのではないか」などと職員の方々と心配するところから始まった。
しかしそれは杞憂に終わった。
そして一歩ずつテーマや課題クリアに真摯に向き合う事で、協調のバランスや取り組む姿勢がより育っている。
何より、自身が楽しむ事。力を合わせて自由さを解放する事の素晴らしさを知った。
今回スムーズで楽しい空間を生み出せたのは、第二福祉作業所の皆の成長のおかげに他ならない。
アートを通じ、自己成長を続ける。
そんな機会と素晴らしさを広めていきたい。
今週末は、台湾で子供たちとワークショップだ。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado
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