レポート
【つなぐ台東】第6回 ペイントワークショップ
強烈な爪痕を残した台風19号。
僕たちの拠点とする台東区及び、墨田区や葛飾区、江東区などは川の氾濫が心配された。
避難勧告が出て僕も一時避難所へ行ったが、事なきをえた。
東東京の水害が心配される故の昔からの河川の対策と、管理する現場での判断や行動がとても頼もしい力を持っているのだと身をもって感じた。
被害が起きたところは、これから長い処理と避難生活になると思うので、僕たちも見守りつつ行動したい。
入谷の第二作業所も、皆さんも無事だったのでまた今回もワークショップを開催する事ができる。
感謝せねばならない。
今回のワークショップは、11月3日に控えた「みんなのひろば祭り」を前にした大事な回。
本番を想定するために、大きな紙に皆で描く事にした。
今までの経験値と成長をふまえ、作品を作るにあたり僕たちはこのような事を意識してみた。
・描く場所を流動的にする
・色の混じりや交わりを綺麗になるよう提案する
・白と黒を活用する
しかし介入しすぎて描く手が止まったり、絵に面白みがなくなっては元も子もない。
繊細に様子を見ながら、コミニケーションをとりながら行っていった。
慣れた様子で皆スラスラと絵を描き始める。
所々で色選びをこちらから提案すると、皆素直に受け入れてくれた。
今までは短時間で描くのを終えていた方に次々と色を提案したところ、延々と描き続け紙を埋めるほどに絵具で塗りつぶしていった。
提案を止めると描きやめたので、これはコミニケーションがもたらす創作行為なのだろう。
そして埋めてもらった箇所に、他の方が移動してもらいまた上から描いてもらう。
一緒に色を考察しながらドリッピングをしていった。
色の変化を楽しみつつ、絵具を撒き散らすという行為がとても楽しい。
皆場所をグルグルと移動してもらい描いていただく。
塗られたら塗り返し、そしたらまた塗り替えすというコミュニケーションも生まれながら。
絵は変化をし続ける。
落ち着いた感じで時は進み、絵は完成した。
出来上がった作品は濁った色が少なくなり、白を活用した事で発色の良い、まとまりのあるものになった。
しかし、助言を多くする事でムチャクチャで面白かった部分が薄れてしまうのも事実。
今回は11月3日に向けて、皆良いシミュレーションになったと思う。
皆の型にはまらない感性と、当日会場にいる子供たちの自由な感性とで目いっぱいキャンバスで遊んでほしい。
きっと良い色遊びの場になるだろう。
何よりだいぶ気がしれてきたから、みんなとの会話が楽しい。
このメンバーで当日ライブペインティングというチャレンジが一緒に出来る事が楽しみだ。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado
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