レポート
玉姫児童館でのTシャツお絵描きワークショップ
先日2日に僕たちはふたたび台東区にある「玉姫児童館」を訪問した。
NODDが日頃おこなっている、Tシャツお絵描きワークショップを開催するからだ。
児童館で前回行われた紙へのワークショップは、その激しさと面白さから色々な方より驚きと賞賛の言葉をもらった。
今回は幼児年齢の子供たちとお母さんの共同ワークショップ。
職員の方々が前回の経験をふまえつつ、NODDの活動を理解してくれているので、とても準備が的確で段取りよくスタートを切る事ができた。
まっ白なTシャツを親子のサイズでそれぞれ用意し、共通のテーマで描く。
Tシャツのデザインを通して生み出す親子の思い出づくりだ。
開始と同時に子供たちは筆を勢いよく走らせる。
まだ幼児の年齢なので表現される絵はとても抽象的だが、訊ねるとそこにはそれぞれ描いているモノの意思が皆はっきりして描いている。
花を描く子、ハートを描く子、そしてその友達の線をまねて描く子。
皆楽しそうにのびのびと描いている。
机で描くのもちろん、床に広げて描くのも自由。
子供が何を描いているのか。
コミニケーションをとりながら、お母さんたちは自分のTシャツのデザインの構想を膨らませる。
それぞれ自身の為のTシャツではあるが、完全なる親子の共作だ。
そのまま子供に、親用Tシャツにも描いてもらっている方もいる。
今この絵を描くのは、この年齢の今日だけの価値。
この手の大きさ、足の大きさはこの瞬間だけのもの。
毎日いっしょに過ごすお母さんだからこそ、その価値を一番に理解している。
今日が思い出になるという事。
それをとても大事にしてくださっている。
そして、子供が自分のために描いてくれたTシャツを着れる事のよろこびも体験できていくのだ。
こうやっていっしょに描いた思い出を、大きくなったらふり返ってみてね。
そうして次々と出来上がるたくさんのTシャツが会場内に並べられていった。
「ゴジラ描いたんだ〜」と笑顔で教えてくれる子がいた。
炎に包まれる街を描いたのであろう。そこにはグレーと赤で筆を勢いよく走らせた抽象的な絵があり、とても素敵だった。
子供が描き終えたあと、そのお母さんは皆が驚くようなリアルなゴジラをTシャツに描いた。
絵を通じたすばらしい親子のコミニケーションを見させてもらった。
というか、絵リアル過ぎてウケました。
遊びに来た子や、Tシャツを描き終えた子が楽しめるように会場内では今回も大きな紙を用意しておいた。
はみ出したり汚れても大丈夫な対策はしていたが、お母さんといるからかな?皆お行儀よくお絵かきを楽しんでいた。
今回、決して長い時間ではなかったが、全員が作品を作り終える事ができた。
児童館へ通う子供たちの個性をよく知る、職員の林さんいわく。
このようなワークショップの体験により、変化や成長の出てくる子もいるようだ。
色遊び。
非日常の体験。
大人たちのふれあい。
これらの経験を経る事で、児童館の中における自身の立場や役割を鑑みるのであろう。
ワークショップ後に、ひとり手伝って掃除機をかけに来てくれた子がいた。
自分ひとりの意思でだ。
それは前回のワークショップを大いに楽しんでくれた男の子だ。
NODDによる感性を解放するためのワークショップ。
それは絵を描くというのは行為の結果に過ぎない。
自由な色を生み出す体験による、人への影響。
与えていきましょう。
今後とも。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado
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