レポート
【つなぐ台東】第5回 ペイントワークショップ
つなぐ台東・たいとう第二福祉作業所のワークショップ。
今回も個人制作にチャレンジ。キャンバスとして今回はダンボールという選択をした。
なんでダンボール?という利用者さんの声もあったが、基本的には皆さん紙の時と変わらずグイグイと描き進める。
さまざまな大きさ、凹凸。クラフト感のある色味と質感。
それを活かして描いてやろうという方はいない。むしろいなくてよい。
キャンパスによって導かれた構図。
絵の具の塗り、かすれによって生まれたテクスチャーが良い雰囲気になるのではないか?というのは、こちらからの期待と策略に過ぎない。
前回全員が絵を描ききれた事を受け、今回テーマは与えず、フリーに描いてもらった。
フリーという事で、自己の作品性に帰る方。
今までにない大胆な描き方をする方。それぞれが個性的に、自由に制作をする。
利用者の方々も来るのを心待ちにしているから、会話も楽しそうだね。
今回の僕のお気に入り作品『胡瓜と茄子』。なんとミニマルなデザイン!
馴れてきたのだろう。馴染んできたのだろう。
ゆっくりとおだやかな時間が流れていくのを感じた。
そして今回も全員が最後まで描き切り、部屋に作品が並んだ。
ここ福祉作業所は、障害のある方がきちっと仕事を行う場所。
そのための指導を受け、皆が真面目に日々がんばっている。
そのような毎日がゆえか、指示をもらえないと行動ができないという方もいた。
しかしこのワークショップの経験を経る事で、主体性や自己アピールというものが生まれているようだ。
そしてそれはまた仕事に向かう意欲や姿勢に反映される。
人をのばす、能力を開花させる、魅力を引き出す。
これらはやはり多様な経験を経る事が大事なんだね。それは僕らもいっしょ。
帰りに施設内に飾られている前回の作品たちを目にした。
これらが飾られ、目にする事で個人作品ができた事を、なによりも親御さん達が喜んでいてくれているようだ。
「子供の頃は描いていた絵が、またこうして見れるなんて嬉しい」
あたり前の事が当たり前でない世界。
NODDが生み出せてる影響は、僕たちが思っているよりも大きい。
11月3日の入谷公園にて開催の「みんなの広場まつり」。
これに向けてまた来月のワークショップもはげみましょう!
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado
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