レポート
児童館でのお絵描きは大さわぎ
先月の8月29日にNODDと同じ台東区内にある『玉姫児童館』にてお絵描きワークショップを開催した。
僕たちが台東区で動き始めている福祉施設とのワークショップや、NODDを通じて出会う人。
それぞれが縁を結んで今回の開催に至った。
こちらの玉姫児童館の特徴としては、
最近改装が終わりとてもキレイな施設。
台東区唯一の園庭がある。
とてもやんちゃな子が多い。
障害のある子も同じように遊んでいる。
などなど、「こんな遊び場があるなんて恵まれてるな〜」という印象を受けた。
今回お絵描きワークショップを開催するゆうぎ室も結構な広さだ。
児童館には幼児から高校生くらいまでの幅広い年齢の子供たちがいる。
大人たちが鬱屈されている昨今の社会。そのストレスは子供の性分にまで影響を落とし込んでいる。
無理にさそい込んでへそ曲げられたらもう来ないだろうと思い、そこらの加減は職員さんにおまかせして始める事にした。
自分も子供の時の事考えたら、こういうのは絶対距離を置いて斜に構えて見てたろうな〜と思ったので。
最初は4人の子だけで始めようとしていたのだが、準備をしているところを見て少しづつ人数が増えていく。
開始する時には10人程になっていた。
今回のテーマは「夏休みの思い出」
ちょうど夏休みの終わりを迎えていたからね。どんな楽しい事があったか教えてもらおう。
はじめは恒例の仲西先生の一筆からスタート。
それを見た子供達の表情が変わった。
自由度が高い事を理解してくれたようだ。
そして一斉にそれぞれのキャンパスへと描き出した。
迷いなく大胆に描く子、色選びから慎重に迷う子。
好きにしてくれていい。それも個性だ。
しかし職員の方々は子供達の盛り上げ方を熟知しているなぁ〜。
どんどん子供達が自由奔放に解放されていくのが見て取れる。
「子供たちを精神的に自由に解き放つ」その目的がだんだんと生き始めた。
足でペタペタ。
手でペタペタ。
顔にペタペタ...?
走り回ってドーーン!
はいー、だいぶ解放的になってくれたようで、人数も増えここからはもう勢いは増すばかり。
いやーすごかったね。まさに「色で遊ぶ」という事を部屋いっぱい使ってみんなで体現してくれた。
僕たちもとても笑えて楽しかった。
一通り終え、皆が体を洗いつつ終了へ向かっていった時、部屋にまだいたひとりの子がのこっていたので聞いてみた。
「いんろんな夏休みの思い出があったんだね。」
その子は絵の具だらけの笑顔でこう応えた。
「今日が一番の夏休みの思い出になったよ」
やってよかったね。
大人たちが思うよりもこの色遊びはとても価値があるようだ。
その後大人たちはタイヘンなかたづけに追われますが。。。
学校で、家庭で、はてはゲームの中でさえも子供たちは何かに指示され、抑圧されつづけている。
その積み重ねは子供本来の自由さを抑え込んでしまう事になる。
誰かが解放してあげなければね。
今回のワークショップの間に、今まで見なかった子供たちの一面や人と仲良く振る舞う様が見れたみたいだ。
「子供が本来持っている自由な発想をもとに楽しめたのではないでしょうか。」
日々子供と接している職員の方々にも驚きと喜びを持ってもらえて良かった。
台東区でのつながりがもたらした今日という日。
NODDは台東区で元々10数年デザイナーをやっていたふたりだ。
この地で僕らなりにできる事を生み出していきたい。
さあ、輪が広がり始めました。
まずは台東区の福祉の世界を、もっと華やかで楽しいものにしていきたいな〜。
11月3日には入谷南公園の「みんなのひろば祭り」に参加するよ!
大きなキャンパス用意するので、みんなで好きに自由に描いていってね。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado
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