レポート
レーサー藤永優と台湾 前編
藤永氏はバイクのレーサーとして、スクーターレースの世界で20年以上トップに立ち続けている。
台湾はスクーターが生活文化の街。
街中にはスクーターが溢れかえり、老若男女問わずビュンビュンと走りまわっている。
そんな台湾という地で。
彼はヒーローになった。
日本では16度の日本一を獲得した。
そしてポケットに20万円をつっこみ台湾に単身乗り込み。
現地のチームに所属して優勝を重ねた。誰も破れない連勝記録を作った。
その後自身のレースチーム『PRO POWER RACING TEAM』を立ち上げる。
そのチームが戦うのは、過去の自身の連勝記録。
そして、彼はまた新たな記録を生み出し伝説を作った。
藤永氏は『JOSHO 1 HYPER RACING』というパーツメーカーを立ち上げ、世界10カ国に販売をする実業家でもある。
高い技術力のメーカーに囲まれ、自身がテストライダーとして洗煉させる。
台湾の地は、彼を一流のパーツを取り扱う人物としても育んだ。
46歳現役トップレーサー。
走り続ける為に、勝ち続ける為に。
そのトレーニングは過酷さを極める。
藤永氏はあえて気温の高い外のトレーニング場を選ぶ。
一番の目的は熱中症対策。
台湾でのレース。高い気温と湿度の中、レーシングスーツを着てコーナーの連続を攻める。これは過酷だ。
クーラーの効いたジムでは意味をなさない為、このトレーニングは炎天下の中、毎日おこなわれる。
肉体的にも成長を続けている。
彼は言う「やっぱりレースが好きなんですよね。そして勝ちたいんですよ。」と。
強い信念を持ち、行動をする。
特に海外では情熱も、事を動かすスピードも持ち合わせていなくてはならない。
そんな藤永優氏とNODDが台湾で何をし、何を生み出していくのか。
後編へ続きます。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado
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