レポート
NODDの社会貢献について
NODDのブランド活動にとって大事な部分である、社会貢献とはどのようなものか?スタートにあたってのその想いをぶちまけます!
仲西
僕たちの年代ではあまり社会貢献とか寄付や募金について、口に出して話すって事はしないよね?
寺門
そうですね。そもそも関心はあってもどう参加したりどこに寄付していいのかわからなくて行動できないっていう感じが多いし、やっていたとしてもあまり言う事はないですね。
仲西
日本人のチャリティー意識は世界では100位以下って言われているらしいね。
寺門
税制的な事もあるでしょうが、宗教的な倫理観の影響も大きいですかね。
仲西
東日本大震災以降でだいぶ認識は変わったと思うんだけどね。
寺門
僕も東北ライブハウス大作戦などの活動団体や、バンドやアパレルブランドのやる震災復興アイテムは意識して購入しています。
仲西
自分が好きなジャンルが発信しているものだと、信頼感もあるし自然と行動が向かうかもしれないね。
寺門
日本人の場合は欧米的なおおっぴらなチャリティーというものよりも、さりげなさや日常に直結したような行動に伴っているものが合っているのかと思います。
仲西
僕らの根指しているのも「気づいたらチャリティー」だもんね。おくゆかしい。
寺門
NODDがやるのは、商品を購入したら5%が社会貢献に活用されるというものですね。コーズマーケティングと言って昔からある手法ですが、僕たちデザイナー目線から見るとまた違ったニュアンスで捉える事ができるのがおもしろいですね。
仲西
普段デザイン仕事で常に関わる「ロイヤリティー」みたいなものだね!コレ!ってね。
寺門
だからNODDは障害者作家等の作品を使わせていただいた商品には、寄付金や支援金という捉え方ではなく作家へのロイヤリティーとして還元するとしました。これは普段僕たちが外部イラストレーターにロイヤリティーや報酬をお支払いするのと一緒の感覚なんです。
仲西
それが作家へは自身の仕事になり社会活動ととなり、自然と自立支援へとつながる。僕らは良いデザインの商品を世に出せるし、お客さんはカッコいいTシャツを着ているだけで気づいたら社会貢献へ参加をしている事になる。
寺門
作家の関わらないNODD商品のロイヤリティー分に関しては、障害を持った子供達や青少年育成に対してスポーツイベントや、芸術教育を通じて教育支援をしていきます。
仲西
一枚のTシャツが、次世代のアーティストを生み出す事につなげたいよね。
寺門
友達に「そのTシャツカッコいいね」って言われたら「実は社会貢献にもなってるんだぜ」って答えるような会話を日本中にあふれさせたいですね。
仲西
そんな状態になったら、日本人のチャリティー意識が世界で100位以下だなんて言わせないよね!もう。
寺門
その時は「チャリティー」に変わる、日本独自の美意識にもとづいた新しい言葉を生み出しましょう。
Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado