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【つなぐ台東】第2回 ペイントワークショップ

「素晴らしい活動をしているね。あれは何?」

先月から始めたNODDの福祉作業所でのワークショップに、そんな声をいただくようになった。

 

つなぐ台東・たいとう第二福祉作業所で行ったワークショップの意味と価値。

少なからず感じとってくれる人達がいる。

それがいい。

NODDの役割である社会貢献。そして良いものを良いと偏見なく、知ってもらう事。

伝われ、世の中に。

そして関わる人すべてが笑顔になっていくものを生み出せたらいい。

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前回はマルをメインモチーフとして自由に描いていただいた。

今回はまず「線」を意識してもらう。

はじめは墨だけで。

「色の無い表現を楽しんでもらえるだろうか?」とも思った。

しかし始まってみれば、筆をとって黒の線を大胆に描いていく皆さんがいた。

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2回目という事もあり、この状況を開始から受け入れて楽しんでくれているのが伝わる。

皆リラックスして笑顔で絵を描く事を楽しんでくれているのだ。

 

ある程後描き進んだところで、少しづづ色のある絵の具を手渡していった。

モノクロの世界に差し色が映える。

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ここで前回とは違う変化が起きた。

人が描いた黒い線に対し、意識して色を塗るという行為が生まれていった。

自分が好きなように色を重ねていた前回とは違い、他者に関与する創作が生まれていったのだ。

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「共同作品が生まれているね」

僕は思わず口元がゆるむ。

 

他者の作品に関与する事で、不和も生まれるかと思ったがそんな事もおきない。

まあ、まずみんなホントあたたかい人達と空間だからね。

それは職員の方々のあたたかさあってこそ生まれているのだとも思う。

 

そして相変わらずすごいスピードで紙のスペースはうまっていく。

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みなさん楽しそうで、僕らもうれしくなる。

最後には普段から絵を描く事が大好きなメンバーが残った。

永遠と描き続けそうな集中力だ。

そして三枚の作品が生まれた。

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「作品の完成とは?」

もはやこれはそういう類のアートではない。

この時間で区切ったひとつの形が今ここにあるというだけだ。

 

入れ替わり立ち代り描いていくスタイル。

刻一刻と変化していく作品。

その一瞬こそ素晴らしさの連続があり、流れ、形の残らないアートがそこにはある。

 

これは多くの人に直に見てもらい、感じ、経験してもらいたい。

共作という成長。何よりみなさんの描く意欲。

未来へ大きな可能性が見えたワークショップだった。

 

ふれてもらう。

そんな場を用意するため、動き出そう。

 

Photography & Written : 寺門 誠/ Makoto Terakado

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