【バスケ×障がい者アート】|社会貢献型「WALL ART」を制作・展示

ベルテックス静岡は、静岡県静岡市をホームタウンとするBリーグ男子プロバスケットボールチームです。
そして静岡は障がい者アートに対して、行政と連携しながら積極的に取り組んでいる地域でもあります。
その一方で、その才能が世間一般に広く知られる機会はまだ限られているのが現状です。
2025年4月19日(土)・20日(日)ホームゲームにて、私たちは障がい者アートを活用した社会貢献型WALL ARTプロジェクトを行いました。
この取り組みは、株式会社ABCの協賛のもと、スポーツとアート、そして福祉をつなぐ新しい形の社会貢献活動として実施されたものです。
応援をテーマに、唯一無二のアートを制作
本プロジェクトでは、特別支援学校の卒業生を中心に活動するアートチーム「atelierQUOKKA(アトリエクオッカ)」と連携し、アートを制作。NODDがアートディレクション・トータルでデザインを担当しました。
テーマは「応援」。
バスケットボールの熱気や、会場に集まる人々のエネルギーをどう作品に落とし込むか。アーティスト一人ひとりがイメージを膨らませながら、時間をかけて制作に取り組みました。
ベルテックスの試合を一緒に観戦し、その時の楽しさ、会場の盛り上がりなどを絵にこめてもらいました。
ある作品では選手のスピード感が大胆な筆致で描かれ、またある作品では観客の高揚感が温かな色彩で表現されました。それぞれの表現には、言葉に代わる感情のレイヤーがあり、一人ひとりの「応援」のかたちが作品として形になっています。
みなさんが描いたアートを、NODDが会場のモニュメント用にデザイン。
最終節となる会場を華やかに彩りました。
会場に来ていたwaC、QUOKKA多くのアーティストとご家族が笑顔で喜んでいたのが何よりでした。
社会課題と向き合うアートの力
今回のWALL ART展示には、もうひとつ重要な意義があります。
協賛企業であるABC様の支援により、制作にかかる費用の一部がアーティストの所属団体に還元される仕組みが整えられています。これにより、アート活動が単なる「表現」ではなく、継続的な「仕事」として社会に根づいていく循環が生まれています。
こうした取り組みは、国連のSDGs(持続可能な開発目標)における
目標8「働きがいも経済成長も」
目標10「人や国の不平等をなくそう」
といったテーマにも深くつながるものであり、企業のCSR活動としても非常に価値のあるプロジェクトだと私たちは考えています。
共感とパートナーシップで実現する未来
試合前の記者会見では、ベルテックス静岡、ABC、atelierQUOKKA、そしてNODDが登壇し、それぞれの立場からこのプロジェクトに込めた想いをお話ししました。
ベルテックス静岡 松永康太代表取締役社長
「スポーツとアートが融合することで、会場全体が一体感に包まれました。選手たちも、アートからエネルギーをもらっていると感じています」と述べ、アートがもたらす新たな価値に期待を寄せました。
ABC 冨田社長
「パチンコも、スポーツも、アートも、人の心を動かす力がある」と語られ、“ワクワク”を共有する価値観の重なりが、この取り組みの原動力となったことをお伝えしました。
atelierQUOKKA 松本進制作責任者
「アーティストたちが自分の作品を多くの人に見てもらえることに、大きな喜びを感じています。今回の経験が、彼らの自信につながることを願っています」と語り、アート制作がアーティストの成長に与える影響について触れました。
atelierQUOKKA アーティスト赤池僚也
「自分の作品が多くの人に見てもらえてうれしいです。これからも、もっといろいろな作品を作っていきたいです」と笑顔で話し、今後の創作活動への意欲を示しました。
このように、スポーツとアート、そして福祉が連携することで、さまざまな立場の人々が新たな価値を創出し、共生社会の実現に向けた一歩を踏み出しています。
NODDとしてのこれから
私たちNODDは、今後も障がいのある方の表現を社会につなぎ、アートが誰かの「役割」や「仕事」になる場づくりを続けていきます。
アートには壁を越える力があり、デザインには人と人をつなぐ力があります。
これからも多くの企業・団体の皆さまと共にNODDのデザインの力を使い、共生社会の実現に向けた連鎖を広げていきたいと思います。
メディアーーーーーーーー
VELTEX OFFICIAL(記者会見文字起こし)
静岡朝日テレビ(動画)